見世蔵 甘味茶房の庭 (あきる野市)
あきる野にある甘味茶房のお庭です。
ここは100年以上続く屋敷の敷地内に建つ見世蔵を改築しカフェとなりました。
この建物を改築する際、材木の木や造園に必要な石材、樹木に至るまで屋敷にある構造物を壊した際に取っておいた材料、植林してある山からとってきたものを使いました。
今は何でも買え簡単にものが手に入る時代ですが、ここの主であるお施主さまはあるものを大切に使うことを実践しています。また、出来る限り自然にかえる材料を使う。
ここの工事では沢山の事を学ばせて頂きました。
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この屋敷の周りの石垣を解体した石などがとってありその石から選んで階段を造りました。
石の表情が何とも言えない質感を出します。入り口階段
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同じ石で石積み・・控えのある大きな石を選んで積みます。
川石の石積み(空積み)はなかなか珍しいです。駐車場石積み
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ここにあった景石の向きを変えるところからスタートしました。
3トン位ある川石です。施工1
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庇の雨を受けるU字構を設置しました。
まだ既存の樹木だけの施工前の写真です。施工2
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空間を仕切る板塀が出来ました。
仕切ることにより引き締まった外とは違う別空間が生まれます。施工3
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室内の土間打ちも施工させて頂きました。
見切りとなる差し石施工の様子。
この石は敷地内のその辺に転がっているものをかき集めました。
結構味のある出来栄えと思います。室内土間 差し石
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室内土間このような山砂にセメント、砂利などを混ぜて打ちます。
庭造りはそのほとんどが自然にあるものが材料となる面白い仕事です。
室内土間打ち2が仕上がり・・室内土間打ち1
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室内土間打ち2
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ヒールの女性が石の目地に刺さらない様、土目地にしました。
竣工1
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竣工2
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客席からの眺め
竣工3
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竣工4
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竣工5
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竣工6
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竣工7